マンション売却チラシにご注意を!

誰でも売却物件の募集チラシが自宅の郵便ポストに入っていたという経験があると思います。募集チラシを見て、どんな層を狙っているのか、仮に利用するとしてどんな点に注意するとよいのでしょうか。

不動産会社はなぜチラシを配る?

不動産会社が募集チラシを配る理由の多くは「契約や問い合わせが欲しい」からです。それが基本であることを忘れてはいけません。

ぼんやりとでも不動産を探していたり購入を検討している方にとっては、募集チラシは直接アプローチする効果的な手段の一つ。不動産会社も顧客リストの作成を目的積極的に募集チラシを配っています。そのため、魅力を前面に出して欠点を小さく見せることがほとんど。募集チラシに掲載されている情報は、あくまで参考程度にとどめることが基本です。

不動産業界の広告ルールは厳しい

個人が参加できる取引の中でも、不動産取引はまとまった金額が動きます。仮に募集チラシの内容に虚偽があって、その情報に基づいた取引がされるとその影響は計り知れません。

そのため、チラシなどの広告について厳しい規制が敷かれています。募集チラシに虚偽がある可能性は低いといえます。

注意するべき募集チラシのポイント

不動産会社が募集チラシを配る理由を見てきましたが、実際にはどのようなチラシに注意するべきでしょうか。注意するべき点はいくつかありますが、特に気を付けたいポイントを見てみましょう。

物件情報が具体的すぎる

例えば駅近のマンションを探しているときに「駅から徒歩の5分圏内のマンション」、子育て中で遊ばせる場所が欲しいときに「近くに公園がある一戸建て」などの売り文句があれば、「自分の物件にぴったり」と感じる方も多いでしょう。

このように掲載している情報が具体的すぎるときは、売り物件を集めるためにチラシを配っている可能性があり、実際には想定する売却価格では売れないことが珍しくないので注意が必要です。

買主の存在を過度にアピール

募集チラシの中で「今このマンションを求めている方がすでにいます」など、買主の存在を過度にアピールしているときも注意しましょう。

買主をアピールするチラシもマンションの住民に向けて発信しているので、売り物件を集めるための広告の可能性が高いといえます。

募集チラシを見るときのポイント

募集チラシに書かれている売り文句の真偽を知る方法はありませんが、不動産取引とその広告には厳しい制限があるので、一概に嘘とも言えません。募集チラシを見るときのポイントはどこにあるのでしょうか。

チラシを配る理由は顧客リストの収集

募集チラシを見て不動産会社に連絡すれば、その時点で不動産会社の見込み顧客のリストに載せられます。

仮に見込み顧客が実際に不動産売却に着手して売却の仲介の担当となれば、仲介手数料が期待できます。一件の仲介を担当するだけでも数百万円の手数料収入になるので、毎日チラシを何千枚配る価値があるわけです。

チラシはあくまでチラシ。参考程度にとどめる

不動産売却のチラシには厳格なルールがあり、嘘の情報が書かれていることはありません。しかし、魅力的なキャッチコピーには不動産会社の思惑が込められています。

売却不動産を募集するチラシが投かんされていても、参考にする程度にとどめましょう。